OEM製造とは。メーカー側とブランド企業側のメリット・デメリット・考察
OEMとは
自社で製品を製造するのではなく、他社で自社ブランドを製造する形態とOEMという。
言い方を変えると、メーカーが他社のブランドを製造するという事。
OEM:Original Equipment Manufacturing
メリット
メーカー側
- 在庫リスクを抑えつつ売上を増やせる。
メーカーが売上を上げる施策は、”販路拡大”になる。だが、販路拡大する前に自社で生産を先にして余剰在庫をしておく必要があるケースが多いので、在庫リスクを抑えれるOEM受注はありがたいという訳。 - 設備を有効に使える。
生産ラインが稼働していなければ人件費や設備の維持費が発生する。設備の稼働率を上げる事で設備を有効に使える。
ブランド企業側
- 初期費用を抑えて、製品を製造できる。
製造ラインを作る必要がある。別モデルを作る場合、既存のラインで作れないと、新たな設備投資が必要になる。増産でも既存の設備投資で作れないと、設備投資が必要になる。 - 在庫リスクを低くできる
受注量に応じて、発注数を変える事ができるので在庫リスクを低くできる。基本、最低発注ロット(MOQ) があり、最低100個みたいな発注の下限が決められている。 - 製造に人的リソースを割く必要が無い
商品を作る部分を外注できるので、製造する人材を用意したり・マネジメントしたりとする必要がないので、気を使わなくていい。
デメリット
メーカー側
- 売上が不安定になる
ブランド企業の販売状況が悪いと、メーカーの売上減になる。 - 技術の流出
ブランド企業側にメーカーとのやり取りでノウハウが蓄積されていく可能性もある。技術を完全に不透明にするのは難しい。
ブランド企業側
- 技術力が蓄積されない
OEM依存になるので、製造の知識は蓄積されない。 - メーカーが売る可能性がある
メーカーが企画・販売に関するノウハウが蓄積されていけば、メーカーが売る可能性がある。 - PL法からは逃れられない
製造物責任法、通称PL法。ブランド企業側は、製造していないのでPL法は関係無いと思うが、OEM契約におけるPL法は、ブランド企業側(製造委託者)もメーカー(製造受託者)も双方、製造物責任を負う事になる。但し、その責任範囲は契約にて予めその範囲を定めておける。例えば「第三者から製造物責任の追及を受けた場合、メーカー(製造受託者)が責任・費用によって解決する事」と定めておく。もちろん、応じるかは交渉次第。
ODMとは
OEMは、製造のみをメーカーに委託する。
対してODMは、製造+企画+設計を担当する。
ODM:Original Design Manufacturing
まとめ・考察
OEMは、ブランド企業にとっては製造を委託する事ができるし、メーカー側も在庫リスクを減らして受注をとり回転率を上げれるという部分で、双方winwinな関係。
EC事業者は、OEM製造は当たり前になっている。
薄利多売のNBから脱し、厚利少売のPBで売上を伸ばしていくためにはOEM製造をうまく使う必要がある。
資本も必要になるが、中身のある売上を作って稼いでいくには、PBで売っていく方針に軸足を移す必要があると思っている。

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