タプル

「タプル(Tuple)」は、プログラミングにおいて使用されるデータ構造の一つで、複数の要素を一つにまとめて格納するための順序付きコレクションです。タプルは、リストと似ていますが、一つの重要な違いがあります:タプルは不変(イミュータブル)です。これは、一度定義されたタプルの要素は変更できず、新しい要素を追加することもできません。

以下はタプルに関する主要な特徴と使用例です:

  1. イミュータブル性: タプルの要素は変更できないため、一度設定された値は後から変更することができません。これに対して、リストは変更可能(ミュータブル)であり、要素の追加、変更、削除が可能です。

  2. 順序性: タプルは要素の順序を保持します。要素はインデックスを使用してアクセスできます。

  3. 異なるデータ型の組み合わせ: タプルは異なるデータ型の要素を格納できます。例えば、整数、浮動小数点数、文字列、タプル、他のタプルなどを含むことができます。

  4. 要素へのアクセス: タプルの要素には、ゼロベースのインデックスを使用してアクセスします。例えば、my_tuple[0]はタプルの最初の要素を返します。

  5. パッキングとアンパッキング: タプルはパッキングとアンパッキングの機能を提供します。複数の変数を一つのタプルにまとめたり、逆にタプルの要素を複数の変数にアンパッキングしたりできます。

Pythonでタプルを作成するには、カンマで区切った要素を丸括弧 () で囲むか、単にカンマで要素を区切ることができます。例えば:

python
my_tuple = (1, 2, 3) another_tuple = 4, 5, 6 # 丸括弧なしでもタプルとして認識されます mixed_tuple = (1, "hello", 3.14)

タプルの要素にアクセスする方法:

python
print(my_tuple[0]) # 1 print(mixed_tuple[1]) # "hello"

タプルは一度作成されると変更できないため、その特性を活かす場面やデータの安定性を求める場面で使用されます。例えば、関数が複数の値を返す場合に、それらの値をタプルとして返すことがあります。また、タプルは辞書のキーとして使用できるため、辞書のキーに変更可能なリストを使うことはできない場合に役立ちます。