最尤推定量
最尤推定量(Maximum Likelihood Estimator、略してMLE)は、統計学や確率論の分野で使用される統計的な推定方法の一つです。最尤推定量は、観測されたデータが与えられた条件下で、モデルのパラメータを推定するための方法で、最も尤もらしい(最も確からしい)パラメータの値を見つけることを目指します。
最尤推定の基本的な考え方は、与えられたデータセットが観測される確率(尤度)を最大化するパラメータを見つけることです。この尤度を最大化するパラメータが最尤推定量となります。
最尤推定の一般的なステップは次の通りです:
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尤度関数の定義:
- まず、観測データが与えられた条件下での確率分布(尤度関数)を定義します。この尤度関数は、モデルのパラメータに依存します。
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対数尤度関数の計算:
- 対数尤度関数(Log-Likelihood Function)は尤度関数の自然対数を取ったもので、計算が容易です。対数尤度関数はしばしば最大化しやすく、数学的な計算を単純化します。
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最大化:
- 対数尤度関数を最大化するパラメータの値を探します。これは通常、微分や数値最適化アルゴリズムを使用して行います。
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最尤推定量の計算:
- 対数尤度関数を最大化するパラメータの値が、最尤推定量となります。
最尤推定は多くの統計モデルや確率分布に適用でき、さまざまな分野で使用されます。例えば、正規分布、ポアソン分布、二項分布などのパラメータ推定に最尤推定が使用されます。また、機械学習の多くのアルゴリズムやモデルも、最尤推定を使用してパラメータを調整します。
最尤推定は、データに基づいてモデルのパラメータを効果的に推定するための一般的な手法であり、統計的な推測やモデリングにおいて重要な役割を果たします。

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