辞書型

「辞書型(Dictionary)」は、Pythonプログラムでキーと値のペアを格納し、高速にアクセスできるデータ構造です。辞書は、キーと対応する値を関連付けるために使用され、キーは一意で重複しない必要があります。Pythonでは、中括弧 {} を使用して辞書を定義し、キーと値をコロン : で区切って指定します。

以下はPythonの辞書に関する主要な特徴と操作です:

  1. キー-値ペア: 辞書はキーと値のペアを保持します。キーは一意で、値はキーを介してアクセスされます。値は重複しても構いません。

  2. 不変性: 辞書のキーは不変(イミュータブル)でなければなりません。整数、文字列、浮動小数点数、タプルなどがキーとして使用できます。リストや別の辞書など、変更可能なオブジェクトはキーとして使用できません。

  3. 順序保持(Python 3.7以降): Python 3.7以降では、辞書は要素の追加順序を保持することが保証されています。これにより、辞書内のキー-値ペアが追加された順番が維持されます。

  4. 要素へのアクセス: キーを使用して辞書の要素にアクセスします。例えば、my_dict['key'] という構文で 'key’ というキーに関連付けられた値を取得できます。

  5. 要素の追加、変更、削除: 新しいキー-値ペアを追加するために辞書に要素を代入します。キーが既に存在する場合、その値は更新されます。また、 del 文を使用してキー-値ペアを削除することもできます。

  6. キーの存在確認: キーが辞書内に存在するかどうかを確認するために、in 演算子を使用できます。

  7. イテレーション: for ループを使用して辞書内のキー、値、またはキー-値ペアを反復処理できます。

Pythonの辞書の例:

python
# 辞書の作成 my_dict = {'name': 'Alice', 'age': 30, 'city': 'New York'} # 要素へのアクセス print(my_dict['name']) # 'Alice' # 新しいキー-値ペアの追加 my_dict['gender'] = 'female' # キー-値ペアの削除 del my_dict['age'] # キーの存在確認 if 'city' in my_dict: print('City:', my_dict['city']) # 辞書のイテレーション for key, value in my_dict.items(): print(key, ':', value)

辞書は、データのグループ化やデータの取り出し、検索、更新など、さまざまなデータ管理タスクに非常に便利です。特に、関連付けられたデータを保持し、高速なアクセスを提供する必要がある場合に役立ちます。