Pythonの関数説明 super()
super() は、Pythonの組み込み関数の1つで、親クラス(スーパークラス)のメソッドを子クラスで呼び出すために使用されます。この関数は、多重継承やクラス階層でメソッドがオーバーライドされている場合に、正しい親クラスのメソッドを呼び出すのに役立ちます。
super() 関数の基本的な構文は以下の通りです:
python super([type[, object-or-type]])
-
type (省略可能): 通常、親クラスのクラスを指定します。
super() をクラス内で使用する場合、親クラスを自動的に検出することが多いため、通常は省略されます。 - object-or-type (省略可能): オブジェクトまたはクラスを指定します。親クラスのメソッドを呼び出すコンテキストで使用します。通常、これも省略され、自動的に設定されます。
super() 関数は、親クラスのメソッドを呼び出すためのプロキシオブジェクトを返します。このプロキシオブジェクトを使用して、親クラスのメソッドを呼び出すことができます。通常、
super() をコンストラクタ(
__init__ メソッド)内で使用して親クラスの初期化を呼び出すことがよくあります。
以下は
super() 関数を使用したクラスの例です:
python
class Parent:
def __init__(self, name):
self.name = name
class Child(Parent):
def __init__(self, name, age):
super().__init__(name) # 親クラスの初期化メソッドを呼び出す
self.age = age
child = Child("Alice", 30)
print(child.name) # 親クラスから継承した属性
print(child.age) # 子クラス固有の属性
この例では、
Child クラスが
Parent クラスを継承しています。
Child クラスのコンストラクタ内で
super().__init__(name) を使用して親クラスの初期化メソッドを呼び出しています。これにより、親クラスの属性
name が設定され、子クラスの属性
age も設定されています。
super() 関数の主な特徴と注意点:
-
親クラスのメソッド呼び出し:
super() を使用して親クラスのメソッドを呼び出すことができます。これにより、クラス階層内でメソッドがオーバーライドされている場合でも、親クラスのメソッドを呼び出すことができます。 -
複数の親クラス: 多重継承を使用して複数の親クラスを持つ場合、
super() を使用して適切な親クラスのメソッドを呼び出すことができます。この場合、メソッド解決順序(Method Resolution Order, MRO)に従って親クラスのメソッドが選択されます。 -
クラス内での使用:
super() はクラス内で使用されることが多く、クラスメソッドやコンストラクタ内で親クラスのメソッドを呼び出す際に便利です。
super() 関数は、クラス階層内でのメソッド呼び出しを効果的に処理するための重要なツールです。特に多重継承を使用する場合やクラス階層が複雑な場合に役立ちます。

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